弘法だって、筆くらい選ぶ。

16:00

絵画用に新しい筆を購入したら、なんだかスイスイと描きたくなって久しぶりに
ドローイングに励んでいます。

ずいぶん疎かにしていたのを痛感する・・・汗。
新しい筆から思い出すことがひとつ。

「弘法筆を択ばずって言うけど、絶対弘法だって筆くらい選んでるよ。
上手くなりたかったらしっかり作られた良いものを見極めて、丁寧に手入れしながら
性根いれて使うんだよ。」

ずっとずっと以前、学生の頃、一本の筆(私にとっては高価な筆でした。)を買うかどうかで
迷っていた時のある先生の迫力あるひと言。

その言葉が耳元でこだましているので、改めて肝に命じて精進したいと思います。


弘法筆を択ばずという諺は、弘法大師(空海)が書の達人として「知られていることから。
空海が長安にいる時、5本の筆で5行の書を書き、「五筆和尚」の名を賜ったそうです。
書よりも、口・両手・両足で筆を掴んで書くというパフォーマンスが気になる。
すごいな!と思いはするけど。
(絵の写真は”空海・高野山の教科書”から)

幼少時代に捨身誓願したり、修行中には明星が口に飛び込んできたり、語学にも秀でていたり。
色々、神秘的で超人的な弘法大師ですが・・・、

なんだか、口・両手・両足で筆を掴んで書くというこのエピソードは方向性が違うような・・・。

と思っていたら、
空海が5つの書に巧みであったゆえに五筆と称された。
と現在では解釈されているそうです。

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